PANORAMA STORIES
食の都、リヨンが、今、熱い! Posted on 2026/09/04 辻 仁成 作家 パリ
おつかれさまです。
今、リヨンが熱い。
サッカーの中村敬斗選手が、リヨンのクラブに移籍したらしいですが、すでに、もう、熱いですよね。しかも、イケメンだし。中村選手、応援しています。
で、ぼくはそのリヨンで、11月に個展をやるので、こじつけですが、辻選手も熱い。ついでに、もしも、中村選手がその時期、試合やっていたら、みんなで応援にいきたい、今日この頃ですが、さて、今、個人的に盛り上がっているリヨンの食について、今日は少し語らせてもらいたいと思います。
リヨネ、リヨネーズ(リヨン人)は、いったい、どんなものを食べているのか、知りたいですよね・・・、笑。
☆
リヨンは内陸に位置する街なので、海がない。
ただ、ローヌ川とソーヌ川が都市を横切るので、強い水脈を持っている。
「食の都」と言われるリヨンですが、正直に言うて、リヨン料理はかなり癖があって、肉の内臓を使った料理だったり、魚だと川魚のすり身の料理とかが存在するが、好き嫌いはけっこう、はっきりとわかれるのです。
その中でも、父ちゃんが好きなのは、リヨン風のソーセージ料理とサラダ・リヨネーズ!
ただ、昨今、リヨンではモダンなフレンチレストランが脚光を浴びて、むしろ、伝統料理よりも、モダンフレンチの街として人気を博するようになった。
で、伝統料理は次第に淘汰されつつあるようですが、年配の人を中心に、人気店が残っています。そういうリヨンを代表する料理を提供する店は「BOUCHON LYONNAIS」と呼ばれています。お店のどこかにこの文字が提示されているので、伝統料理を食べたい人は、そこを目指すのがいいでしょう。
父ちゃんは、サラダリヨネーズ、リヨン風ソーセージをライブ前の夕食にいただいた。ただのソーセージではない。中にピスタチオが入っていて、とっても美味しい。
真新しさは一切ないですが、フランス料理の王道中の王道を行く家庭料理なのです。冬になると、このソーセージ料理は、レンズ豆との煮込み料理に衣替え、となります。
ぼくが、かつて選んだのは、Le Grand Café des Negociants というローヌ川とソーヌ川に挟まれたエリアにあるレストランでした。
静かで穏やかで、優雅なレストラン。
この街はどこもゆっくりと時間が流れています。



サラダリヨネーズは、ラルドン(ベーコン)、ポーチドエッグ、葉っぱ、クルトンで構成されている、割とボリューミーなサラダですが、この葉っぱが、こちらでは、フリゼとよばれるしゃきしゃきの野菜を上手につかっており、ドレッシングもあっさり気味で、食べやすかった、です。
クルトンもフライパンで焼いただけのものですが、パンの香ばしさが際立ち、しっかり満腹になります。
サラダですけれど、メインとしても頂ける感じなので、食の細い女性にむいているかもしれません。
リヨン風ソーセージはピスタチオ入りのソーセージにじゃがいものピュレが添えられ、上からマスタードソースがかかっている、見た目、シンプルな料理だったりしますが、とっても美味しかったです。
星付きレストランで出てくるようなものじゃなく、ま、フランスのマモンの味。
しかし、ソーセージにピスタチオが入っており、まろやかな風味が癖になるおいしさ。
ペロッと食べてしまいました。
とにかく、リヨンはどこで食べてもパンがおいしい。
焦げ目があって、中がもちもちで、ちょっと焼いた餅のような焦げ感と、マシュマロのような柔らかさが同居したようなパンで、これだけでも十分、リヨンを堪能することができました。
実は、そのほかの料理は、内臓ものや、触感がはんぺんのような魚のすり身料理「クネル」などで、バリエーションはあまり豊ではなく、なんで、これで食の都なんだろうと思ったら、いわゆるモダンフレンチレストランがたくさん、あり、これが、各方面で現在話題沸騰中、なのでした。



※ パンがおいしい!!!!


※こちらはヒデくんたちが食べたパテ・アン・クルート。

※こちらがカワカマスのすり身でできたクネル。
父ちゃんの独り言、&、近況のようなもの。
土曜日、日本時間18時半くらいから、インスタのサブスク「となりのヒトナリ」を生配信します。先週は、3回か4回やってしまいました。普段は配信時間を決めずに、気が向いた時にやるようになっていますが、週に一度だけ、予告してみようかな、と思って、の、土曜日夕刻スタートになります。気が向いたら、どうぞ。
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新刊「泡」出ました。全国の書店で、どうぞ。
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10月22日から25日、パリ、モダンアートフェアに参加。コンコルド広場にて。
11月5日より、リヨンで個展やります。3週間です。

Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。


