PANORAMA STORIES

毎日が勝負飯、「バーベキュー」 Posted on 2026/05/01 辻 仁成 作家 パリ

おつかれさまです。
ようやく、日本に発送した第一便の絵画が、昨日、ようやく、フランスを出る許可がおりまして、(安堵)、たぶん、今日くらいに日本の土を踏むことになるはずです。50号(116×89センチの作品が8枚)なので、大きいんです。イラン戦争のせいで航空運賃が高騰しているさなかですが、個展を成功させるために、昨日、第二便がアトリエから出発していきました。運送会社のお兄ちゃんに、大事な子供のような作品なので、よろしくね、と頼んだ、父ちゃん、ずっと手を振りましたよ。
地元の画学生(将来その世界に進みたい子たち)にしばらく、手伝ってもらって、何せ一つの荷物が40キロくらいあるので、運ぶのも一苦労なんですね。腕に自信のある男この子たちが出たり入ったり、しばらく賑やかなアトリエになりすかねー。
ということで、今日は、美術品、梱包作業のあと、お礼を兼ねて、バーベキュー大会をやらせてもらいました。
なんと、そのために、バーベキュー器具を買った父ちゃんですー。
えいえいおー。

毎日が勝負飯、「バーベキュー」

WEBERというメーカーの最新型なんですが、100ユーロくらいで、全部揃えることが出来ました。これでも小型です。
日本でも買うことが出来ますよ。友人のシェフ、チャールズも同じものを使っています。人気みたいです。
火おこし器を使って、着火し、炭を燃やします。200度~250度くらいになるので、(しかも、2時間持ちます)、そこで、ソーセージとか、牛肉を焼いて食べるんです。
ぼくは帯広に住んでましたので、ジャガイモにはバターを載せ、アルミホイルで包んで、放り込んでおきます。焼きあがったら、フラードセルをかけて、頂きます。最高に美味しかったーです。

毎日が勝負飯、「バーベキュー」

この辺の学生たちは、バーベキューになれているので、火の扱いがとっても上手でした。あっという間に着火し、肉屋で買っておいた牛肉、ソーセージ、マリネされた串焼きなどを焼いて、みんなで、分けあいました。

毎日が勝負飯、「バーベキュー」

必需品は、軍手、消火器、チャッカマン、ですかね。
火事にならないよう、用心しながら、「将来、どういうアーティストになりたい」か、聞きながら、食事をしました。みんな、ぼくの絵が大好きで、ほんとうによく働いてくれます。
時々、どうやって描くんですか、など、と専門的な質問も受けました。
若い子たちの意見が聞けてとっても面白かったです。反応が素直なので、描きかけの新作なども見せたりして、楽しみました。
若いって、いいですよ。
父ちゃんにはもうないものがあります。彼らには未来しかない! 父ちゃんには過去ばかり・・・えへへ。

毎日が勝負飯、「バーベキュー」

毎日が勝負飯、「バーベキュー」

毎日が勝負飯、「バーベキュー」

毎日が勝負飯、「バーベキュー」

玄米のおにぎりに味噌を塗り、焼きおにぎりにしてフランス人の学生たちに食べさせたのですが、
「ムッシュ、美味しい!」
と大絶賛!
これが一番受けておりました。
ですよね。彼らにとってバーベキューは日常飯、でも、そこに日本の焼きおにぎりが…新しい色を添えてくれたんですから!
マジで、最高に美味しかったです。焼きおにぎりが!
あはは。

毎日が勝負飯、「バーベキュー」

ステーキは、ごま油とフラードセルと黒胡椒で、たべさせました。これも、アジア風ですからね、美味しい、美味しい、とこちらも絶賛でしたよ。
はい、第二便も運送会社に引き渡しましたので、残り、3便になります。
個展実現に向けて、がんばるよ、8月にお会いしましょう。
えいえいおー。

毎日が勝負飯、「バーベキュー」

近況のようなもの。
ハラハラドキドキの連続ですが、まずは、第一便が中継画廊のゴメスさんの手元に届くことを待ちつつ、残り40作品の梱包、頑張っています。
新しい創作の準備をしておりますが、まずは、発送が終わらないと落ち着いて次に向かえないですね。アトリエは創作道具などの入れ替えなどを行っています、ついでに、掃除とかも・・・。一年のゴミが凄いことになっているので。

そして、父ちゃんの美術サイト、新しい作品がご覧いただけますので、下のバナーをクリックしてみてください。

辻仁成 Art Gallery
帝京×パリ・オンラインアートカレッジ

毎日が勝負飯、「バーベキュー」

Posted by 辻 仁成

辻 仁成

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Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。