Writer
辻 仁成
Hitonari Tsuji
作家、画家、旅人。パリ在住。パリで毎年個展開催中。1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。愛犬の名前は、三四郎。
夏休み特別エッセイ「ヒトナリ少年の思い出・好きな人と組みなさい編」Posted on 2022/07/23
さて、「好きな人と組みなさい」である。初めてその恐ろしい言葉を耳にしたのは、確か僕が小学生の頃だったかと思う。遠足…
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夏休み特別エッセイ「ヒトナリ少年の思い出・思い込み一番編」Posted on 2022/07/22
確かに僕は思い込みが激しかった。思い込んだら最後、誰がなんと言おうと、そうならないと我慢ならなかった。…
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夏休み特別エッセイ「ヒトナリ少年の思い出・幻の詩編」Posted on 2022/07/21
うまれてはじめて書いた詩は「自転車」という詩で、小学校の時に何かの新聞に載った。二階に住むやっちゃんのお母さんがそ…
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夏休み特別エッセイ「ヒトナリ少年の思い出・負けず嫌い編」Posted on 2022/07/20
子供の頃、僕はとにかく負けず嫌いであった。ジャンケンポン。僕が出しだのはグーでもチョキでもパーでもない、そのどれと…
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夏休み特別エッセイ「ヒトナリ少年の思い出・ヨー君は元気?編」Posted on 2022/07/19
隣のヨー君はとにかくませた子供だった。大人たちは彼のことを“大人子供„と呼んでいた。六歳くらいですでに革靴を履いて…
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夏休み特別エッセイ「ヒトナリ少年の思い出・イタズラ編」Posted on 2022/07/18
とにかく悪いことばっかりしていた。悪いことがあの頃の僕たちの全てであった。大人に怒られたくて仕方がなかった。怒られ…
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夏休み特別エッセイ「ヒトナリ少年の思い出・家族旅行編」Posted on 2022/07/17
辻家に車がやってきたのは秋の行楽シーズンのことであった。三菱のコルト1000という当時もっともポピュラーな車であっ…
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夏休み特別エッセイ「ヒトナリ少年の野望・リーダーX編」Posted on 2022/07/14
それを発見したのは下校している時のことであった。校門を出てすぐの交差点の電信柱にそのメッセージは書かれてあった。最…
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夏休み特別エッセイ「ヒトナリ少年の野望・カナブン編」Posted on 2022/07/13
夏休みは平和町山賊団にとってワルの書き入れ時である。 とにかく宿題さえ終わらせてしまえば、午前中の早い…
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夏休み特別エッセイ「ヒトナリ少年の野望・核シェルター編」Posted on 2022/07/12
最初の世界制覇の野望が挫けても、僕等平和町山賊団は決して怯むことはなかった。とにかく大人たちを驚かせ、世界を転覆し…
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